1年365日のうち日本人が食べる平均個数が、なんと320個という食材は何でしょう?そうです、卵です。
「卵」を産む動物はたくさん存在していますが、一般的に食用の卵とは鶏の卵を指していることがほとんどでしょう。私たち日本人の食卓と卵とは長いお付き合いなんですよ。江戸時代の書籍「本朝食艦(ホンチョウショッカン)」には、卵焼き、卵酒、ゆで卵などの現在にも通じる卵料理が紹介されています。
1950年頃から現在までほとんど販売価格が変わっておらず、「価格の優等生」ともうたわれてきた卵は、その価格の安定性も手伝ってたいへん人気がある食材です。1950年代、卵の大量生産を可能としたことで手が届きやすい価格となり、日本人の食卓に毎日といっていいほど登場するものとなったのでした。わが国では、茨城県、千葉県、愛知県、そして鹿児島県が主な卵の生産地として知られています。
価格設定も卵の魅力ですが、卵の人気の理由はもちろんそれだけではありません。卵がもつ美味しさと食べ方のバリエーションの豊かさは、皆さんご存知のとおりですね。
さまざまな食材との相性の良さと、その使い勝手のよさは、主婦の救世主ともいっても言い過ぎではないでしょう。生のまま食べたり、煮たり、焼いたり、ツナギとして使われたり・・・。あれこれ姿を変えては、私たちのお腹を満たしてくれます。私のだんなさんも、卵が大好物です。朝ごはんから大活躍してくれているんですよ。和風の朝食のときは、卵かけご飯や、だし巻き卵。洋風のときには、スクランブルエッグやベーコンエッグ。ホテルや旅館などの朝食でも、卵は多くのお客さんから愛されている人気メニューといえるでしょう。1年中食べることができる卵ですが、旬のシーズンは5月から6月頃なんだそうです。主人ほどではないですが、やっぱり私も卵は大好き! 特にとろけるチーズと一緒に食べる卵は絶品です。
卵の人気には、もう1つ大きな理由があります。何といっても、その栄養価の高さでしょう。たんぱく質、脂肪、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンDが豊富に含まれている万能な食品といえます。要するにビタミンCこそ少ないものの、それ以外の栄養素に恵まれているのです。
たんぱく質は、からだを作る栄養素です。細胞をつくったり、人間が活動するエネルギーを生み出すというたいへん重要なものなのですね。卵は消化にもよく、半熟の状態の場合卵黄の体内への吸収率は約96パーセントという高い数値を誇っています。 朝食にも大活躍な卵ですが、我が家ではだんなさんが仕事で夜遅く帰ってきたときにも活躍してくれる食材です。しっかりと栄養も摂れる上に、胃腸への負担も少ないので、お夜食にはぴったり!夜遅くに卵料理を出すときには、温かいうどんにおとしたり、汁物に入れることが多いですね。また卵黄に含まれるレシチンは、成人病の大敵であるコレステロールを溶かすことができる物質です。
一時期はコレステロールを気にして卵を避ける人もいたようですが、平均的なコレステロール値の人であれば1日に1個の目安で食べることは健康にいいというのが専門家の見解なんですよ。レシチンはそれ以外にも、若さを保つ働きもしてくれます。血管のきれいに掃除し、脳の血管障害を予防する役割も担っているのです。老化を防ぐ若々しい血管でいるために、有効な栄養成分なのですね。卵の健康活動はまだまだ続きます。過酸化脂質が作られるのを妨げてくれるために、糖尿病になりにくい体づくりにも一役買っているです。
このように卵は価格も品質もたいへん優秀な食品です。キリスト教では“イースターエッグ”に象徴されるように、卵は復活のシンボルとして捉えられています。卵がもたらしてくれる強力なエネルギーが、人びとに生命力を連想されのでしょうね。